肌の基本構造とは
皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の三つの層から構成されています。
表皮は、角質層、透明層、顆粒層、有棘層、基底層から構成されていますが、
透明層は手の平と足の裏にしかありません。
この内、新しい細胞を作り出しているのは
表皮の一番深部にある基底層です。
表皮の細胞は、一番下層にある基底層で基底細胞として作られ、
次に作られたより新しい細胞に押し上げられるようにして、
有棘層、顆粒層、透明層、角質層へと皮膚表面に向かって移動していきます。
角質層まで押し上げられた細胞は、
角質となって剥がれ落ちます 。
角質は私たちの体が外界と接する唯一の接点なのです。
このようにして表皮は新陳代謝を繰り返し、
常に新しい細胞と入れ替わっているのです。
これを皮膚のターンオーヴァーと言います。
基底層で作られた新しい細胞が角質層まで移動するのに約二週間、
それから角質となって剥がれ落ちるまでに約二週間とされ、
健康な皮膚は約四週間で生まれ変わります。
このターンオーヴァーが28日周期で繰り返されていれば
健康な肌でいられるのですが、
ターンオーヴァーが円滑にいかなくなると角質が厚くなったり、
垢が多くなる原因となります。
肌の役割
- 体温を調節する。
- 体内の水分の蒸発を防ぐ。
- 雑菌や紫外線から体を守る。
- 外部からの衝撃を和らげる。
- 汗や皮脂によって老廃物を排出する。
- 皮膚呼吸によって二酸化炭素を排出する。
- 温感、冷感、痛感などの感覚器として働く。
- ヴィタミンDを合成する。
